ホムラツノガサクラゲ

ホムラツノガサクラゲ

Tetrorchis erythrogaster Bigelow, 1909

 深海に生息する硬クラゲ目の仲間。傘の形が日本の伝統的な笠の「角笠」に似ており、口柄の赤い色彩が、暗い深海で揺らめくように燃える「焔(ほむら)」を思わせることから「ホムラツノガサクラゲ」 と命名された。傘は扁平な半球状で、傘径は約2 cm。傘縁に長い触手が4本あり、長い触手の間に短い触手が4本ずつ計16本備わる。口柄は円筒状で、鮮やかな紅色を呈す。放射管は4本あり、放射管の口端(根元)から3分の2の位置にソーセージ状の生殖巣が備わる。これまで、太平洋東部、地中海、ニュージーランド周辺など世界の深海域で散発的に報告されており、日本では静岡県熱海市沖の水深650 mから見つかっている。(戸篠)

ホムラツノガサクラゲ(側面)(撮影:山本岳)
ホムラツノガサクラゲ(傘頂面)(撮影:山本岳)
ホムラツノガサクラゲ(口側面)(撮影:山本岳)
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