こうちサンゴ沿岸生態系適応ネットワーク
設立趣旨
高知県沿岸域において、沿岸生態系の基盤のひとつを構成する造礁サンゴ(以下「サンゴ」という。)群集を、持続可能な社会の実現に不可欠な要素であると認識し、健全な沿岸生態系を次世代に残していくために、多様な主体が連携・協働しサンゴなど沿岸生態系の保全、今後の利活用に必要な人的交流、情報共有や情報発信、気候変動の影響で現在までに生じた及び生じる可能性のある沿岸生態系の変化に対する適応策の促進につなげていくこと目的とし、「こうちサンゴ沿岸生態系適応ネットワーク」を設立する。
第一目標 「足元の海の知らないを減らしていく!」
設立年月日
2022年2月15日(火)
役員
会長 高知県林業振興・環境部 自然共生課長
会員(団体)(2022年2月15日現在)
高知県林業振興・環境部自然共生課
高知県衛生環境研究所/高知県気候変動適応センター
環境省中国四国地方環境事務所土佐清水自然保護官事務所
むろと廃校水族館
公益社団法人桂浜水族館
高知県足摺海洋館
大月町産業振興課
大月町まちづくり推進課
奈半利町役場地域振興課
四万十町役場農林水産課
香南市商工観光課
宿毛市役所産業振興課
土佐清水市国立公園*ジオパーク推進課
東洋町教育委員会
東洋町役場住民課
田野町まちづくり推進課
国立環境研究所
公益財団法人黒潮生物研究所(事務局)
活動内容
・海域モニタリングによる情報収集
・各地それぞれの適応策(保全・教育・活用など)の促進
・情報共有・情報発信
・人的交流
・モニタリングやサンゴ食害駆除の担い手の育成
・交流会の開催(年1回程度1月~2月を予定)
・活動の広域連携
対象とする主な沿岸生態系
その他にも磯、アマモ場、干潟などを対象
沿岸生態系のモニタリングの実施
県内各地で年1回程度、海の環境やそこで暮らす生物の変化を記録するためにモニタリング調査を実施します。
モニタリング方法は、スポットチェック法と呼ばれる、目視で行う簡易的なモニタリングで、主にシュノーケリングで行います。奈半利町や香南市では一般に参加いただけるように、勉強会とモニタリングをセットにしたイベントを実施することがあります。その他に土佐清水市竜串などで行われているリーフチェックは、スキューバダイビングの資格をもった希望者を集めて年1回、測線上を調査しています。モニタリングに参加希望の方は事務局までお問い合わせください。
モニタリングのデータは、今後可能な範囲で会員と情報共有します。
長寿サンゴの保護
高知県のみならず愛媛県や徳島県では、長生きのサンゴが暮らしています。サンゴのボーリングの結果から200年を超えるようなサンゴの記録があります。ほどんとのサンゴの年齢は特定されていませんが、その大きさからどれもかなりの長生きです。このようなサンゴを「長寿サンゴ」と呼んでおり、海の記録者として大事に次世代に残していきたいと考えています。
会員の適応策の取組事例紹介
- 東洋町「甲浦のサンゴと海の魅力を伝える」 (2021年度)
甲浦中学校1年生 サンゴの学習・シュノーケル練習・サンゴのモニタリング・文化祭発表・パンフレットの作成 - 奈半利町「森林環境学習」(2021年度)
奈半利小学校5年生 サンゴの学習・サンゴ移植体験・シュノーケリング・シーカヤック - 四万十町「オニヒトデ駆除活動」(2021年度)
四万十ダイブ・高知県・ボランティアダイバー 新たにオニヒトデ駆除の体制を構築・駆除の勉強会 - 環境省土佐清水自然保護官事務所「足摺宇和海国立公園のサンゴの保全」(2021年度)
高知県土佐清水市・大月町・宿毛市・愛媛県愛南町でマリンワーカー事業内でオニヒトデ駆除を実施。駆除者は地元の団体等
担い手の育成・環境教育
準備中
四国のサンゴ群集
お問合せ・事務局連絡先
公益財団法人黒潮生物研究所 担当:目﨑・戸篠・平林
電話番号:0880-62-7077 メール(代表):mail@kuroshio.or.jp
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