助成金について

2023年度の黒潮生物研究所 研究助成を募集します

募集に関する詳細は募集要項をご覧ください。
黒潮生物研究所 研究助成 2023年度 募集要項 (pdf形式)

申請書のダウンロードはこちら(excel形式)

1.趣旨  
 黒潮生物研究所では、充分な資金を持たない学生や市井の研究者の研究に対して助成を行うことにより、次世代の研究者、地域と密着した研究者の育成を図ることを目的として研究助成を行っています。この助成制度は平成17年度に設立され、これまでに延べ71人の方々に助成を行ってきました。これまでの応募者には初めて助成制度に応募される方が多いので、面倒な会計処理や研究内容等についての条件を少なくし、研究費の補助として学生にも手軽に利用していただけることを目指しています。今年度は3件程度の募集を行いますので、奮ってご応募下さい。

2.助成の対象
 当研究所の目的に添う研究であれば、応募者の身分や研究の実施場所、研究分野を問いません。ただし、営利を目的とするものは対象としません。

3.応募資格
 大学卒論生、研究生、専攻科生、大学院生、その他一般の研究者
※学生の場合は、指導教員の推薦が必要です。
※指導教官のいない研究者の場合は、他薦の推薦者が1名必要です。

4.助成対象となる費用
 実験や調査に使用する器具備品費、材料費、調査に必要な旅費、施設や設備の使用料など、直接研究に必要な費用が助成対象になります。研究協力者や補助員に対する謝礼を含めることはできますが、給与とみなされるものは助成の対象にはなりません。申請した研究について、研究室の研究費や他の助成金等をあわせて使用することは差し支えありませんが、研究全体の費用の大まかな内訳を呈示していただき、研究が確実に遂行される根拠を示していただきます。

5.助成規模
 1件につき20万円以内。3件程度。

6.助成期間
 原則として2023年5月から、申請者の希望により1~2年間。
※助成期間2年というのは、助成金を2回給付するという意味ではありません。
最初に給付した助成金を使って2年間で研究を行うという意味です。

7.応募方法
 所定の申請書に必要事項を記入し、pdf形式(捺印は不要です)で出力したものを電子メールの添付ファイルにて下記助成金係メールアドレス宛にお送りください。その後、印刷したもの(申請者および指導教員または推薦者の捺印が必要です)を郵送にて下記助成金係までお送りください。ファックスでは受け付けません。郵送は6月9日(金)の消印まで有効です。pdfと印刷したものがそろった時点で応募受付とします。なお、応募を受け付けた時は、電子メールにより受け付けた旨を連絡します。応募して1週間以上経っても連絡がないときは、下記助成金係までご確認下さい。

<申請書の送り先>
〒788-0333 高知県幡多郡大月町西泊560イ 公益財団法人 黒潮生物研究所 助成係

8.選考方法
 当研究所の規程に従い、理事及び評議員の投票により、専務理事が採否を決定します。審査員は研究者ばかりではありませんし、英語に堪能な人ばかりでもありません。申請書は日本語で、一般の人にもわかりやすい表現で書かれることを勧めます。採否は7月7日(金)までに応募者および推薦者に電子メールにより通知します。採用した助成研究については、財団ホームページに氏名と研究タイトルを公表します。

9.助成金の交付
 採用された研究に対する助成金は、応募者が指定した振込口座に7月上旬に振り込まれます。

10.助成をうけた者の義務
○助成を受けた研究については、申請した内容に沿って規定の期間内に確実に実行して下さい。
○研究の内容や研究期間、助成金の使途などについて、やむを得ない事情により変更がある時には、前もって研究所の承認を受けて下さい。
○助成をうけた研究の成果を学会等で発表し、あるいは論文等として公表する場合には、当財団の助成を受けたことを明記してください。出版された論文等は、別刷り1部を財団宛にお送り下さい。
○助成期間終了後、当研究所所定の様式により、研究の概要について報告書を提出していただきます。提出していただいた報告書は、当研究所のホームページに公表します。
○当研究所の機関誌「Current」あるいは紀要「Kuroshio Biosphere」等に助成研究の内容などについて寄稿をお願いすることがあります。

研究助成に関するご質問・お問い合わせは、
公益財団法人 黒潮生物研究所 伊勢 優史 まで
電話0880-62-7077 FAX 0880-62-7078 E-mail ise@kuroshio.or.jp


「これまでの助成対象一覧」

2022年度
鎌田真壽(宮崎大学農学部海洋生物環境学科 学部4年)助成期間:1年間
研究タイトル:飼育実験と遺伝学的アプローチに基づくオニヒトデのサンゴ食性のメカニズムの解明
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坂間海太(東海大学海洋学部水産学科 学部4年)助成期間:1年間
研究タイトル:大月町西泊海域でのハナヤサイサンゴの定着後の生残と成長
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岩城悠佑(琉球大学大学院 博士前期課程1年)助成期間:2年間
研究タイトル:高知県沿岸に生息する海産多毛類のマイクロプラスチック濃縮について

2021年度
森舞衣(高知大学大学院 修士1年)助成期間:2年間
研究タイトル:四国南西海域におけるハナヤサイサンゴ科の群体数維持戦略の解明
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高橋諒(東海大学 学部4年)助成期間:1年間
研究タイトル:高知沿岸域に生息するミドリイシ科とハナヤサイサンゴ科の個体群維持機構の検討
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上坂奈々子(関西大学大学院 博士前期課程1年)助成期間:2年間
研究タイトル:ベイルアウトしたポリプの基盤固定・増殖とその界面解析
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2020年度
永吉健志郎(鹿児島大学大学院 修士1年)助成期間:2年間
研究タイトル:黒潮流域におけるブリに寄生するカイアシ類相の解明
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寺本沙也加(沖縄県海洋深層水研究所)助成期間:2年間
研究タイトル:黒潮流域に分布するカラマツガイ科貝類の分類学的な研究
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樽本厚子(九州大学 5年一貫制博士課程1年)助成期間:2年間
研究タイトル:地方名のバリエーションから紐解く温暖化の影響:黒潮流域における海洋生物の分布域変遷
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2019年度
猿渡 ちひろ(関西大学 学部4年)助成期間:1年間(助成終了)
研究タイトル:QCM/OMを利用したサンゴの受精卵・プラヌラと人口材料の界面解析
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福崎 扶美(東海大学 修士1年)助成期間:2年間
研究タイトル:温帯域における造礁サンゴ類の初期骨格及び成長過程の検討
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谷野 宏樹(信州大学 博士2年)助成期間:1年間 (助成終了)
研究タイトル:黒潮が引き起こす純淡水棲生物の移動分散:サワガニ類を対象とした分子生物地理学的研究
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平成30年度
加藤  祐子(福岡大学)助成期間:2年間(助成終了)
研究タイトル:八放サンゴに含まれる新規赤色蛍光タンパク質の研究
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幸島  和子(京都大学野生動物研究センター)助成期間:3年間
研究タイトル:クマノミ(A.clarkii)の化学的宿主認知機構の解明
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露木  葵唯(北海道大学)助成期間:2年間(助成終了)
造礁サンゴ上に生息するヒラムシ類の多様性解明およびDNAバーコーディングを用いた食性調査
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平成29年度
桐原 聡太 助成期間:1年間
研究タイトル:黒潮流域における条件的共生関係の解明から迫るハゼとテッポウエビの絶対相利共生

安達 颯太(東海大学 修士2年)助成期間:1年間
研究タイトル:四国西南海域におけるオニヒトデの産卵周期の把握

国広 潮里(琉球大学 博士3年)助成期間:1年間
研究タイトル:熊本県天草と琉球列島におけるサンゴ上に生息するワミノア属の多様性比較 

平成28年度
山崎 大志 助成期間:1年間(助成終了)
研究タイトル:黒潮と沿岸環境の相互作用が潮間帯性貝類の遺伝的構造に与える影響の解明
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藤原 沙希(東海大学 学部4年)助成期間:1年間(助成終了)
研究タイトル:四国西南海域における造礁サンゴの加入量と群集構造に関する研究
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内田 博陽 助成期間:2年間
研究タイトル:ニホンアワサンゴのポリプの成長とプラヌラ形成に関しての基礎情報の集積

  

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