カグツチクラゲ

カグツチクラゲ

Manokia bandiera Toshino, Minemizu & Kaneshiro, 2026

 傘高は4 cmほど。久米島沖の水深1000~1600 mの表層で発見された外洋性の立方クラゲ。本種が属するManokia属は立方クラゲ綱の中では唯一、触手上に側枝(そくし)を備える。各側枝は甲殻類のカイアシのような形をしており、カイアシの群れと間違えて寄ってきた仔稚魚を捕えるための疑似餌(ルアー)のような役割を果たすと考えられる。
 和名のカグツチは日本神話に登場する火の神「迦具土」に由来する。長くたなびく触手を眺めていると、まるで触手が火に包まれているような錯覚に陥る。学名のbandieraはイタリア語で「旗」を意味するが、こちらも触手の形状が万国旗のようにはためいているようにみえることに由来する。(戸篠)

カグツチクラゲ(NSMT-Co1925)(撮影:峯水 亮)
NSMT-Co1927(撮影:峯水 亮)
触手には多数のカイアシ状の側枝をもつ(撮影:峯水 亮)
カイアシ状の側枝(撮影:峯水 亮)
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