アカクラゲ

アカクラゲ

Chrysaora pacifica (Goette, 1886)

  お椀型の傘に赤茶色の縞模様をもつ美しいクラゲ。琉球列島を除く日本沿岸に生息し、春から夏にかけて出現する。刺胞毒は強く、刺されるとかなり痛い。ポリプから遊離したばかりのエフィラは直径2 mmほどで、ミズクラゲのものと比べると一回り大きい。エフィラは成熟クラゲとは異なり、傘に赤茶色の縞模様は見られず、傘縁触手を欠く。体色は桃色に近い赤色を呈し、成長するにつれて透明になる。餌はブラインシュリンプを食べるが、大きく育てるには魚のミンチやオキアミ、クラゲなどを与える必要がある。(戸篠)

成体クラゲ(大分県別府湾産)
ポリプ(左)とストロビラ(中央、右)
側面. 大分県別府湾産(飼育個体)(2019年12月10日撮影)
口側. 大分県別府湾産(飼育個体)(2019年12月10日撮影)
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