タマクラゲ

タマクラゲ

Cytaeis uchidae Rees, 1962

  球のような傘をもつ傘高3 mm程度の小さなクラゲ。触手は4本、口触手を備え、傘頂部にはわずかな凹みがみられる。本種のポリプはムシロガイの貝殻上で生活する。タマクラゲとムシロガイは共生関係を結んでおり、貝はポリプの定着場所を提供し、ポリプは貝の外敵に対して防御する役割を果たす。ちなみに、タマクラゲのポリプをムシロガイから剥がすと、しばらくは生きているが徐々に退行し最終的には死んでしまう。一方、ムシロガイは必ずしもタマクラゲを必要とするわけではなく、死んでしまうようなことはないのだが、ポリプがついていないムシロガイは生存率が下がるという話もある。(戸篠)

高知県大月町産(2019年6月6日撮影)
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