花と魚

こんにちは、こえだです。

大月町はすっかり春らしくなり、今まさに桜が満開です。

西泊天満宮から港を望む

Web図鑑にて、たくさんの海の生き物たちを紹介していますが、生き物の名前ってほんとうにさまざま。

名付けた人の色んな思いが込められていて「なるほどなぁ」と思わされることもよくあります。

先日、西泊の沖で潜っていたところ、めずらしい横穴(ひと一人がなんとか通れるぐらいのい洞窟)をみかけたので中を覗き込んでみました。

そこに群れていたのは・・・

サクラテンジクダイといいます。

桜の花びらが舞い散るような赤い模様が綺麗な魚です。

サクラテンジクダイのページ

「花びら」といえばハナビラウオ。

先日、解説をあげましたのでぜひご覧ください。

ハナビラウオのページ

ちなみに花の部位というくくりでは、かなり マニアック ですがこんなものも。

ユーストミアス・ステイメンといいます。

実はこの魚、私が新種記載したのですが、ステイメンとはラテン語で「おしべ」。

ひげの先端。下にひょろっと出ているのがおしべのような触手

ひげの先端に「おしべ」のような触手があることが特徴なので、その名を付けました。

これは渋い!

さて、花の話題に戻ります。先日は道端で見慣れないタンポポをみかけました。

調べてみたところシロバナタンポポという在来種のようで、高知をはじめ、愛媛、島根、大分、熊本、宮崎に多いようです。

こちらはタンポポスズメダイ・・・ではなく、それによく似たヒマワリスズメダイです。

コガネスズメダイにもとてもよく似ていますが、別の種です。

そういえば、このヒマワリを採ったのは去年の8月、向日葵が満開の時期だったのを思い出しました。

せっかくなのでタンポポスズメダイも手に入れたいですね。

さて、最後にご紹介するのはこちら

ユリサヨリです。

ユリ?うーん・・・?

あー、たしかに口の先端が赤くなっている感じ、ちょっとユリの花のようにみえるかも!?

いえいえ、実はこの和名の「ユリ」、ロシアの魚類学者Yuri N. Shcherbachev氏に献名されたものなのです。

まぁ、たしかにシュベルバチェフサヨリは読みづらいですしね・・・。

でも、「地球は青かった」で有名なガガーリンと同じスペルならユリではなくユーリなのでは・・・。

というツッコミはさておき、花の名前シリーズ?でした!

そして、やっぱり魚の名前について考えると、名付けた人の色んな思いが込められていて「なるほどなぁ」と思わされるんですね。

こえだ

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