星屑を引き連れて

こんにちは、としのです。

このたび、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の飼育員をされていた星野美奈さんとの共同研究により、大分県と高知県から日本初記録となるヒドロクラゲを発見しました。

ホシクズコモリクラゲの成体。成熟しても1 mm程度と非常に小さい。

本種はEucodonium crassonemalis(ユーコドニウム・クラッソネマリス)という種で、2019年に新種報告されたばかりのクラゲです。

これまでに中国からのみ知られていましたが、大分県と高知県における野外採集調査により、両海域からも発見され、日本初記録のクラゲとして報告しました。

本種は傘高1 mm程度の非常に小さいクラゲです。

触手は2本あり、触手上には環状の刺胞瘤が10~20個並ぶことが特徴です。この刺胞瘤の形状が星屑のようであることから「ホシクズコモリクラゲ」と命名されました。詳細はWeb図鑑をご覧ください。

触手を伸ばし、たくさんの星屑を引き連れているような様子は非常に美しく、神秘的でもあります。なかなかお目にかかれるクラゲではありませんので、次回採集した際には泳ぐ様子を動画に収めたいと思います。としの

伸長した触手は傘高の5倍以上

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