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ハブクラゲの生態に関する研究

超危険なハブクラゲ、その一生を明らかにする。

地球上で最も強い毒をもつキロネックス Chironex fleckeri. その近縁にあたるハブクラゲは致死的な毒をもち、深刻な刺傷被害をもたらします。しかしながら、ハブクラゲの生態はよくわかっていないことが多く、特に生活史(一生)については謎に包まれています。本プロジェクトではハブクラゲの生態解明の一環として、生活史を明らかにすることを目指します。

ハブクラゲの生態に関する研究

ハブクラゲとは?

 箱型の傘をもつクラゲの仲間である立方クラゲ類は猛毒をもつことから大変恐れられています。立方クラゲ類の1種であるハブクラゲは日本では琉球列島以南に生息し、夏の海水浴シーズンに出現することから毎年多数の刺傷被害が発生しています。ハブクラゲに刺されると重症化することもあり、これまでに3例の死亡事故が起こるなど、公衆衛生上の大問題となっています。

ハブクラゲの生活史解明に向けて

 クラゲは浮遊生活するメデューサ(クラゲ)と底生生活するポリプを世代交代する生活史をもちます。毎年時期が来ると、ポリプからクラゲが生まれます。クラゲのグループによってポリプの形やクラゲの生まれ方に違いがみられます。ハブクラゲが属する立方クラゲ類の場合、ポリプは壺のような形をしていており、触手の先には刺胞が備わっています。また、立方クラゲ類では1つのポリプがそのまま1個体のクラゲへ完全変態します。他のクラゲではポリプからたくさんのクラゲが生まれ、それが何度も繰り返されるのですが、立方クラゲ類の場合、一回きりなのです。

〇 誰も見たことないハブクラゲのポリプ
 ハブクラゲについてはこれまで様々な調査がなされてきましたが、ポリプが野外で発見されたことはありません。クラゲの発生源はポリプであるため、その基本的な情報を得ることは刺傷被害対策における基礎となります。私は野外では発見が難しいハブクラゲのポリプを研究室内で育成し、実験下で生理・生態や行動を調べようと思います。

プロジェクトの進捗

2018年6月1日

プロジェクトの企画

ハブクラゲの生態解明に向けて決意を示す

2018年10月12日

ハブクラゲ採集、採卵

沖縄でハブクラゲを捕獲し、受精卵を得る

2018年11月11日

ポリプの育成

研究室でポリプを育てる

2019年4月16日

ポリプの飼育実験

育成したポリプを様々な条件下で飼育し、観察する

07/07/2019 (予定)

稚クラゲの育成

ポリプから生まれた稚クラゲを育成し、形態変化を観察する

08/21/2019 (予定)

学会発表、論文執筆

得られたデータを解析し、学会で発表する。
また、論文にまとめ公表する。


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