高緯度サンゴ群集域気候変動適応ネットワークが新聞に取り上げられました。

読売新聞高知版にて、プレスリリースの内容が取り上げられました。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kochi/news/20240411-OYTNT50121/

高緯度サンゴ調査で連携
四国沿岸部に生息するサンゴの地球温暖化による影響を調査する「高緯度サンゴ群集域気候変動適応ネットワーク」が設立された。呼びかけた大月町西泊の公益財団法人・黒潮生物研究所が事務局となり、徳島、高知、愛媛の3県をはじめ環境省中国四国地方環境事務所や、研究機関など18団体で構成する「こうちサンゴ沿岸生態系適応ネットワーク」などが参画する。(広浜隆志)
 高緯度サンゴ群集域は、鹿児島県の種子島・屋久島以北で、太平洋側では千葉県、日本海側では新潟県の佐渡島以南のサンゴが生息可能な海域。熱帯・亜熱帯で見られる大規模なサンゴ礁を形成する種類とは異なるサンゴが分布している。世界の造礁サンゴ約800種のうち、国内では約400種、高緯度サンゴ群集域には約200種類が確認され、サンゴ礁を作らない「シオガマサンゴ」などもいる。四国沿岸の海水温は年々、上昇しており、研究所前では1月の平均水温が2005年には17・3度だったが、24年には19・3度となり、20年間で2度、上昇したという。サンゴの分布にも影響が見られ、研究所の目崎拓真所長によると昨年10月、徳島県美波町日和佐での調査で、「エダミドリイシ」の生息を初確認。生息域が保全活動が行われている同県海陽町の竹ヶ島海域公園よりも10キロ、北上したことになる。また、同年12月に高知市桂浜沖で研究所が桂浜水族館と合同で行った調査では、南方系の「クシハダミドリイシ」が初めて確認された。高緯度サンゴ群集域気候変動適応ネットワークでは、各団体が実施しているサンゴや海藻、魚類などのモニタリング(継続観察)で得た情報を共有。沿岸生態系の保全に向けて、地域に応じた適応策を協議して発信するとともに、普及啓発活動も推進していく。(読売新聞高知版引用)

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