ニザダイノギンカ

ニザダイノギンカ

Anilocra clupei Williams & Williams, 1986

魚類の体表に寄生する等脚目の甲殻類で、いわゆるウオノエの仲間である。ニザダイノギンカは和名の通りニザダイに寄生するが、メジナカワハギに寄生している例も報告されている。どういった基準で宿主を選んでいるのかとても不思議である。ニザダイの頭部を中心にたくさんの個体がしがみついている姿は、かなりショッキング。しかも、それぞれがなかなかのサイズである。本種にはニザダイヤドリムシという和名があったが、同じ等脚目のヤドリムシ類と混同されやすいという理由から2016年に今の標準和名へと改称された。(小枝)

参考文献
山内建生(2016)日本産魚類に寄生するウオノエ科等脚類. Canver, 25: 113-119.

ニザダイとニザダイノギンカ(柏島;2019年12月5日撮影)
ニザダイノギンカ拡大 (柏島;2019年12月5日撮影)
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