イボクラゲ

イボクラゲ

Cephea cephea (Forskål, 1775)

 大型の鉢クラゲで傘径は30 cmに達する。傘頂部の中心に塊状の突起があるが、その役割は不明である。本種とエビクラゲは互いによく似ているが、イボクラゲは口腕に紐状の付属器を備えることから両種の区別ができる。エフィラは直径 2 mmほどで、からだに褐虫藻を保有する。ポリプはチューリップのような形状で、出芽やプラヌロイドにより無性的に増殖する。ストロビレーションは単盤(モノディスク)である。西日本に広く生息するが、まとまって採集されることは少ない。(戸篠)

ポリプから遊離直後のエフィラ(口側)
ポリプから遊離直後のエフィラ(側面)
ストロビラ(側面)
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