こんにちは、としのです。
今朝、所長が出勤するなり「変なものが流れてついとる」とのことでしたので、急遽現場へ直行することにしました。
スルギの浜の隅っこの方に黄褐色のものが流れ着いているではありませんか!
「サンゴのスリックにしては変な色だな」と所長。ブツを採集してみることに
採集されたものがこちらです。
さらっとしていて、木くずのようにも見えるけど何だろう・・・
木くずのようですが、植物プランクトンの可能性もあると思い、「これは日野出くんに聞くしかないな~」と研究室に持ち帰り顕微鏡で観察することにしました。
顕微鏡で見てみると、糸状のものがいくつか集まり木くずのようになっていました。
図鑑でも調べた結果、ラン藻の仲間のTrichodesmium erythraeumという結論に至りました。
Trichodesmium erythraeumは世界各地に生息し、赤潮を引き起こす種として知られています。
スルギの浜でも大量に漂着し、赤潮のような状態になっていたものと思われます。
ちなみにTrichodesmium erythraeumはアイアカシオ、オキイカダユレモという和名があります。
しかしながら、植物プランクトンを和名で呼ぶ習慣がほとんどないため、あまり浸透していないそうです。どちらも素敵な和名なのですが・・・ としの
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