ヒメアンドンクラゲ

ヒメアンドンクラゲ

Copula sivickisi (Stiasny, 1926)

「ヒメ」の名があるように傘高1 cmほどの小さなクラゲ。箱虫綱の中でも最小クラスの種である。かつてはアンドンクラゲ科アンドンクラゲ属 の1種Carybdea sivickisiとされてきた。しかしながら、2010年に分子系統解析により箱虫綱の分類体系が再編された結果、ミツデリッポウクラゲ科 Tripedaliidaeへ移され、ヒメアンドンクラゲ属 Copulaが新設され、現在の学名になった。本種はクラゲでは珍しく性的二形を示し、雌雄で生殖巣の形状が異なる。また、オスとメスが触手を取り合い、オスがメスに精包を渡す交接行動を行うなど非常にユニークな生態をもつ。昼間はあまり行動せず、傘のてっぺんにある吸着器で基質にくっついて休息する。(戸篠)

高知県大月町産(2015年8月8日撮影)
PAGE TOP