ハナウミシダ

ハナウミシダ

Comaster nobilis (Carpenter, 1888)

腕長20 cmになるやや大型の種で、腕は100本を超える。巻枝をもたず、その代わりに下向きに伸ばした数本の腕で体を支える。岩の上などで全身を露出しており、よく目立つ。体色には変異が大きく、当海域では、腕がオレンジで、白い羽枝に黄色と黒の斑が不規則に混じる個体が多い。腕が黒く羽枝が白い個体や、全身が白く羽枝の先端のみに黒い斑がある個体などもみかける。当海域では全域に見られる。有名な図鑑の表紙を飾ったこともある種で、ウミシダといえば本種をイメージする人も多い。一方、本種の腕はひっかかりやすく折れやすいため、本種のせいでウミシダに苦手意識を持ってしまったダイバーも多いとか。(小渕正美)

腕がオレンジ色の個体(西泊;2013年1月11日;小渕正美撮影)
腕が黒色の個体(沖の島;2014年6月6日;小渕正美撮影)
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