ニホンミドリイシ

ニホンミドリイシ

Acropora japonica Veron, 2000

 岩盤を覆うように群体が成長し、岩盤に対して垂直方向に指状の円錐形をした枝を伸ばし、外周部では枝が伸びることもある。色は茶褐色が多く、鮮やかな緑色群体になることもある。本種は水深2 mの浅所から20 m付近までに分布するが、10 m以深では出現数が少なくなる。日本国内においては、高知県、和歌山県、鹿児島県、宮崎県、熊本県などで普通種で、沖縄県などサンゴ礁域ではほとんど記録されない温帯のサンゴ。一方で、台湾の北東部などでは外見が酷似したサンゴが出現しており、今後の分布の特性の解明が待たれる。本種は雌雄同体放卵放精型のサンゴで、研究所前では7月から8月にかけて産卵する。産卵時刻は22時から24時頃と遅く、研究所前のミドリイシの産卵時刻では遅いグループに入る。クシハダミドリイシと同日に産卵をすることが多い(目﨑)

真上から見たニホンミドリイシ
スケールを入れた写真
円錐形の枝
外周部の枝
骨格の様子
円錐形の骨格を真上から見た様子
バンドル放出の様子
バンドル放出の様子
PAGE TOP