ツバメウオ

ツバメウオ

Platax teira (Forsskål, 1775)

背鰭と臀鰭が体と一体となったマンボウのような体型をしている。ツバメの名がつくが、高速で飛び回るツバメのような印象はあまりもたない魚である。成魚は南日本や琉球列島でごく普通にみられるが、幼魚の記録は非常に少ない。むしろ成魚の記録が少ないナンヨウツバメウオの幼魚は、ごく普通にみられる。あまり食用として積極的に利用される魚ではないが、大月町ではみりん干しにしたものを食することがある。皮は厚くグニグニしているが、ねっちりとしたやや透明感のある身は、エイヒレを思わせる食感で悪くない。写真の標本は今北大介氏より提供いただいたもの。(小枝)

KBF-I 428
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