ソコキリコクラゲムシ(四国未記録種)

ソコキリコクラゲムシ

Coeloplana meteoris Thiel, 1968

 底生生活するクラゲで、砂地にいることが多いが、ロープや空き缶などの人工物にも付着する。からだはウサギの耳のような形をしており、耳のような部分(腕状部)から長い触手を伸ばし、流れてきたプランクトンなどを捕食する。からだにある茶色や白色の模様が美しく、切子のようにみえることからこの名があるのだろう。また、本種は胎生で、体内で幼生を保育することがしられている。生まれたばかりの幼生はがまぐちのような形をしており、櫛板を使いながら海中を泳ぎ回る。成長すると底生生活に移行し、櫛板は消失する。沖縄や奄美でみられるが、四国沿岸では未記録である。(戸篠)

沖縄県名護市産(2017年12月9日撮影)
幼生。体長は1 mmほど
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