エチゼンクラゲ

エチゼンクラゲ

Nemopilema nomurai Kishinouye, 1922

 クラゲ界ではトップクラスの大型種で傘径は最大2 m、重さは200 kgに達する。7月頃に日本海の沿岸や沖合に現れ始め、海流に乗りながら北海道、あるいは津軽海峡を抜けて三陸沖や関東沖にまで漂流する。2005年8月には高知県沖や土佐清水、室戸市でも出現が確認されている。漁師の天敵とも呼べるクラゲで底曳網や定置網、旋網に入網して網を破損したり、漁獲物を刺傷したりするなど甚大な漁業被害をもたらす。食用にもなるが、ビゼンクラゲや他の食用クラゲと比べて、食感が固いなどその利用価値はあまり高くない。刺されるとジリジリとした痛みがあり、赤くただれることがある。(戸篠)

エチゼンクラゲ(飼育個体)
エチゼンクラゲの小型個体
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