イタチザメ

イタチザメ

Galeocerdo cuvier (Péron & Lesueur, 1822)

ホホジロザメ、オオメジロザメと並び世界3大危険ザメとして知られるイタチザメ。とりわけ幼魚のころは体の縞模様が明瞭なのでとても分かりやすい。顔もずんぐりとしていて特徴的。これら3種のなかでは戦闘力においてはやや劣るが、最も浅場に侵入する機会が多く、遭遇率が高いことから総合的な危険度はトップといえるかもしれない。なお、大きいものは5 mを超えるバケモノである。このサイズになると幼魚の頃のかわいげはない・・・、かと思いきや、大きくさえなければなかなか可愛い顔つきをしている。なお、種小名はフランスの博物学者ジョルジュ・キュビエに因む。彼は1800年代前半にとてつもない魚の数を記載しながら、ナマコのキュビエ器官として知られるように無脊椎動物、爬虫類、ほ乳類、はたまた化石に至るまで、まさにバケモノのような業績を残した偉大な人物である。彼の名こそ、この魚にふさわしいといえよう。(小枝)

KBF-I 1027(古満目)
KBF-I 1027(背側)
KBF-I 1027(古満目)
台湾宜蘭縣の南方渓漁港にて巨大なイタチザメ
(2018年4月20日撮影)
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