ミツデリッポウクラゲ(四国未記録種)

ミツデリッポウクラゲ

Tripedalia cystophora Conant, 1897

 サイコロのような箱型の傘をもつ傘高1 cmほどの立方クラゲ。「ミツデ」の名の通り、傘縁の四隅に3本ずつ葉状体を備えることが特徴。属名のTripedaliaは3本の葉状体を意味する。クラゲとしては非常に珍しい交接を行うことがしられており、オスは精子が詰まった精包をメスに渡すことにより受精が行われる。世界中の亜熱帯や熱帯の浅海域から報告があり、日本では紀伊半島沿岸や九州東岸から報告がある。立方クラゲで初めて生活史が解明された種としてもしられており、その驚きの成果はあのNatureに掲載されたほどである。(戸篠)

飼育個体(産地不明)
クラゲへ変態中のポリプ
PAGE TOP