ネジレサルパ属の一種

ネジレサルパ属の一種

Helicosalpa sp.

 細長い黄色ロープのような形をした奇妙な生物。一見すると、ピッ〇ロが得意とする必殺技のようにも見えなくもないが、その正体はサルパである。サルパ類は脊索動物で有性世代と無性世代を世代交代する生活史をもつ。有性生殖により生まれた卵生個体(単独個体)は無性生殖により、芽生個体を生じる。芽生個体は鎖状や車軸状に連なった状態であるため、連鎖個体とも呼ばれる。写真のネジレサルパの一種は連鎖個体で、二重らせん状となる。写真の個体は四万十川の河口付近で発見されたもので、大きさは数mにも達する。(戸篠)

高知県四万十市産(2021年1月9日西川 淳氏撮影)
高知県四万十市産(2021年1月9日西川 淳氏撮影)
高知県四万十市産(2021年1月9日西川 淳氏撮影)
高知県四万十市産(2021年1月9日西川 淳氏撮影)
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