トガリツノザメ
Squalus japonicus Ishikawa, 1908
和名のとおり吻の先端がとがったツノザメ。同所的にみられるフトツノザメ、ツマリツノザメ、ヒレタカツノザメなどと比べると、吻の形状がかなり異なるため同定が難しいツノザメのなかでも分かりやすい種である。生時、眼は翡翠(ひすい)のようにエメラルドグリーンに輝き、とても美しい。2基の背鰭の前には強い棘があり、刺されると痛むので注意が必要。沖の島付近の水深200 mでしばしば採集されるが、今のところメスのみが得られている。子宮内に発達途中の胎児がみられたため、1週間程度の飼育をおこなった。(小枝)