ニセコアミケイソウ科の一種
Thalassiosira diporocyclus Hasle
細胞は、20μmほどの円筒形。細胞同士は粘液で繋がり、肉眼で見えるほど大きな群体を成す。日本沿岸では水温の低い時期に出現し、冬場の大型動物プランクトンにとって重要な餌資源である。
一方で、増えすぎるとノリの色落ちを引き起こしたり、俗にいう「ヌタ」と呼ばれる粘液性の漁網付着物の原因となる。魚介類への直接的な被害は報告されていない。
類似種に Thalassiosira mala があるが、T. mala は細胞が小さい(直径3-10μm)ことで見分けることが出来る。