シワシコロサンゴ

シワシコロサンゴ

Pavona varians (Verrill, 1864)

  群体形は被覆状又は準塊状で、群体の色は黄色、淡褐色、緑黄色など変化に富むが、周辺海域では黄色の群体が多い。サンゴ個体間には不規則に発達したうね状の壁または突起状の壁ができるため、全体的に群体表面はでこぼこした印象になる。うね状の壁が長く他と融合すると、ノウサンゴ属のサンゴに似るが、うね状の壁が途切れることで見分けられる。高知県では土佐湾内も含めて普通に見られるが群体数は多くない。また、竜串見残しのシコロサンゴのように大型化する群体は見られない。残念ながら、本種の放卵放精は確認できていない。(目﨑)

うね状の壁幅は5 mm未満(竜串; 2018年1月11日撮影)
 被覆状群体 (竜串; 2018年1月11日撮影)     
骨にした状態。サンゴ個体中央に軸柱が発達する (竜串; 2018年1月11日撮影)
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