シトウズクラゲ(四国未記録)

シトウズクラゲ

Caltsacoryne setouchiensis Toshino, Hamatsu & Uchida, 2021

 球状の傘をもつヒドロクラゲ。傘高は約7 mm。傘頂部のゼラチン質は肥厚する。口柄は短く、傘の縁を超えない。放射管は4本。傘縁瘤は生時、紅色を呈し、外傘側に眼点を1個備える。触手は4本あり、先端に大型の刺胞瘤を備える。この刺胞瘤が履物のようにみえることから、日本の伝統的な儀式で用いられる襪(しとうず)になぞらえ、シトウズクラゲと名付けられた。ちなみに和名がつけられる前には「長くつ下のピッピ」をもじり、ピッピと呼ばれていた。冬から春にかけて瀬戸内海に出現する。(戸篠)

シトウズクラゲ(生体. 山口県周防大島産)
シトウズクラゲ(固定標本. 山口県周防大島産)
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