サカサクラゲ

サカサクラゲ

Cassiopea sp.

  クラゲは通常、傘を上に向けて浮遊するが、サカサクラゲは傘を下に向けて逆さ生活する変わり者である。体に褐虫藻を宿し、光合成によるエネルギーに依存して生活することが知られている。分布域は広く、世界中の亜熱帯や熱帯の浅海域から報告があるが、紅海では水深95 mにおいても発見されている。日本ではこれまでに九州南岸や南西諸島から報告されており、分布域の北限は鹿児島県とされてきたが、2018年に宿毛湾からサカサクラゲが発見され、四国初記録種および日本北限記録として報告された。(戸篠)

宿毛湾産(2016年9月22日撮影)
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