コハナガササンゴ

コハナガササンゴ

Bernardpora stutchburyi (Wells, 1955)

 群体は被覆状または塊状であまり盛り上がらず、昼間からポリプをよく伸ばしてるが短くバリカンで刈り揃えたようにポリプの長さがそろっている。
 高知県では西南部の内湾環境で小さい群生が見られるがそれほど多くない。地味でなかなか目につかないが、一度見るとその他に似ているサンゴが少ないので見分けやすい。もともとはハマサンゴ科のハナガササンゴ属だったが、近年本種のみからなるこの属になった。ハナガササンゴ属などのサンゴは骨格を見ないと同定がわかりにくいが、本種は慣れれば生きた状態でもポリプの刈り上げ具合で見分けることができる。また、骨格も特徴的でわかりやすい。(目﨑)

群体の写真(土佐清水市、水深9.5 m、2017年12月7日撮影)
ポリプのクローズアップ写真
ポリプを縮めた時の写真
骨格写真。サンゴ個体(1 mm程度)のクローズアップ 
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