コシバミドリイシ

コシバミドリイシ

Acropora willisae Veron & Wallace, 1984

 高知県内では県全域で見られる普通種であるが、本種が他のミドリイシのように単独で優占することはなく群体数はそれほど多くない。群体の色は鮮やかな緑色や淡緑色で、裏面は淡い茶褐色になることがある。群体形は卓状で、波あたりの強い場所では中央部が融合して板状になることがる。群体の大きさは50 cm未満が多数で、1 m以上になる群体はほとんど見られない。分布は高知県、愛媛県、徳島県、和歌山県など温帯域が主で、沖縄県などサンゴ礁域ではみられない。雌雄同体放卵放精型のサンゴで、産卵時期は高知県では7−8月の下弦から新月頃。産卵時刻は研究所前のミドリイシ類の中では最も早く、日没後30分以内。(目﨑)

群体全体(高知県奈半利町)
枝の様子
骨格全体
放射サンゴ個体
中軸サンゴ個体
バンドルセットの様子
バンドル放出の様子
PAGE TOP