グビジンイソギンチャク

グビジンイソギンチャク

Stichodactyla tapetum (Hemprich & Ehrenberg in Ehrenberg, 1834)

 通常は緑や白色がメインの迷彩柄の個体が多いが、まれに単色の個体も存在する。その美しさから、古代中国の武将、項羽の愛人である虞美人(グビジン)にちなんで和名が付けられた。種小名の tapetum は長さの等しい短い触手が並ぶことから、ラテン語の『tapetum: 絨毯』に由来すると思われる。クマノミなどが共生することで有名なハタゴイソギンチャク類と同属とされるが、本種にはクマノミなどの共生は見られず、イソギンチャクモエビなどが共生する。口盤は直径15 cm程度。(古井戸)

竜串; 2020年10月29日撮影
オレンジ色単色の個体
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