キイロハギ
Zebrasoma flavescens (Bennett, 1828)
鮮やかな全身黄色がとても特徴的な魚で、鰭を広げると横幅(高さ)は体長より広いほど丸みを帯びた姿かたちをしている。ただし、体幅は非常に狭い。小笠原諸島からは、黄色がまだらで、白色や黒色が混じった色彩をもつ本種の色彩異常(パイボールド)個体が報告されている。本種は姿かたちがゴマハギとよく似ており、これらは彩光の色で識別できるとされている。しかし、ヘラヤガラやギチベラ、マルクチヒメジ、イスズミの仲間でみられるような同一種の黄化個体ではないかという意見もある。一方で、キイロハギとゴマハギはそれぞれペアでみられることから、この真偽のほどは定かではない。(小枝)