カツオ

カツオ

Katsuwonus pelamis (Linnaeus, 1758)

誰もが知る美味しい魚であり、かつお節の原料にもなることから日本の食を支える超水産重要種である。カツオといえば高知県、高知県といえばカツオ(と龍馬)のイメージだが、実は水揚げ量は日本4位(2018年統計)。しかし、その消費量は凄まじく、2位にダブルスコア以上をつける年間約1.2 kg、全国平均にトリプルスコア以上をつけてのダントツ1位である(2016年統計)。すなわち「通常の3倍」カツオを食べる県民なのだ。藁で焼いたカツオに塩やポン酢と生ニンニクとネギで食べる「カツオのたたき」は高知県を訪れた人なら誰もが食べたい名物料理といえよう。カツオの胃を塩蔵塾成させた「酒盗」もまさにお酒を盗みたくなるほど美味い。研究所のある西泊はカツオ漁で栄えた集落であり、最盛期にはカツオ節工場だけでなく働き手のための映画館や歓楽街まであったという。その背景か西泊天満宮の天井絵にはカツオの絵が今でも残っている。(小枝)

KBF-I 861
西泊天満宮の天井絵に描かれたカツオ
藁焼きの様子
ポン酢でヒタヒタにするのが高知流!
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