カゴカキダイ

カゴカキダイ

Microcanthus strigatus (Cuvier, 1831)

あれ?カゴガギダイだっけ?カコカキダイだっけ?と濁点の付けどころが分からなくなるが、カゴカキダイである。チョウチョウウオ科のような色形をしているが、1属1種のみが知られるカゴカキダイ科魚類である。ただし、日本やオーストラリアでは普通にみられるが、赤道付近の熱帯域ではみられないという変わった分布パターンをもつ。カゴカキダイをメジナ科やタカベ科と共にイスズミ科に含める向きもあるが、少なくとも国内ではカゴカキダイはカゴカキダイ科として扱われている。イソギンチャクハンターであり、水槽内のイソギンチャクを駆逐する存在として重宝されている。派手なみかけによらず知る人ぞ知る美味な魚であり、塩焼きや刺身でかなりの旨味がある。旬は秋から冬らしいが、個人的にはいつ食べても美味で旬知らず。というか、いつも旬。雑食魚は美味しくないという定説すらも覆す色々とおかしいカゴカキダイ、見かけたら食してみても損はない。(小枝)

KBF-I 65
数個体の小群でみられることが多い(2019年7月24日;竜串)
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