カギケノリ

カギケノリ

Asparagopsis taxiformis (Delile) Trevisan, 1845

 筆の穂のような形をもつ紅藻で、高さは10~30 cmくらい。水中では白っぽい赤紫色を呈す。「鉤毛海苔」の名があるが、鉤のような構造はみられない。大月の海では水深10 mで比較的よくみられる。ユニークな話として、カギケノリを牛に食べさせると、ゲップを抑制する効果があるとのことである。牛のゲップにはメタンが含まれており、地球温暖化の一因とされる。カギケノリが世界を救う日が来るかもしれない。(戸篠)

高知県宿毛市沖の島(2020年2月4日撮影)
高知県大月町(2020年5月13日)

黒潮生物研究所の公式チャンネルで水中のカギケノリの様子を紹介

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