エダクラゲ属の一種
Bougainvillia sp.
傘高2 mm程度の小さなクラゲ。傘は球状で、傘縁にある4か所の触手瘤から触手が複数伸びる。触手瘤には赤い眼点があり、触手の数と同数備わる。口柄の先端には口触手があり、成長するにしたがって複雑に枝分かれするようになる。日本近海には複数のエダクラゲ属が生息すると考えられるが、同定が難しく分類が遅れている。そのため、四国西南部に出現するエダクラゲ属もsp.とした。小さい個体や大きい個体もいて、それぞれ別種かどうかは検討が必要だが、コエダクラゲやオオエダクラゲと名づけられる日もくるかもしれない。ちなみに南日本でみられるブーゲンビリアという花の属名はBougainvilleaとなっており、スペルがiかeかの違いなので注意が必要である。(戸篠)