ウラシマクラゲ
Urashimea globosa Kishinouye, 1910
楕円形の傘に4本の触手を備えたクラゲ。外傘には多数の筋が走り、まるで皮をむいたブドウのようである。触手にはまち針のような刺胞塊が房のように備わっており、大変美しい。日本沿岸に広く生息し、四国沿岸では冬から春にかけてみられる。「ウラシマ」の名の由来は不明だが、どうやら浦島太郎にちなんで名づけられたようである。ウラシマクラゲはアマモが生い茂る浅海域でみつかることがあるが、アマモの別名はリュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(龍宮の乙姫の元結の切り外し)である。(戸篠)