イラモ

イラモ

Stephanoscyphistoma corniformis (Komai, 1936)

  ブロッコリーのような形をしているが、実はクラゲのポリプ。直径は10 cmほどだが、20 cmを超えることもある。ポリプは群体性で各ポリプはキチン質の棲管に包まれている。ひとたび触れるとチクチクとした痛みとともに水膨れになり、火傷のような痕が残ることもある。浅場の岩礁上で見つかることが多いが、磯だまりにいることもあり、うっかり触らないよう注意が必要である。クラゲへの変態(ストロビレーション)は棲管内で行われ、遊離したエフィラは成熟した生殖巣を有し、すぐに産卵して数日のうちに死んでしまう。 (戸篠)

高知県大月町西泊産(2019年10月16日撮影)
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