イトマキコモチクラゲ
Eucheilota multicirris Xu & Huang, 1990
平たい傘に4本の放射管をもつ軟クラゲ。放射管にある楕円形の生殖巣は蛍光緑を呈し、日光下でも美しいがブラックライトを当てると、より強く光る。触手の両脇には細くて短い糸状体があるが、機能は不明である。おそらく、触手の補助的な役割を果たすものと思われる。触手瘤には黒い色素があり、海中で漂っていてもよく目立つ。「糸巻き」の名の由来は不明であるが、糸状体が糸を巻いているようにみえることに由来するのかもしれない。(戸篠)