アンドンクラゲ
Carybdea brevipedalia Kishinouye, 1891
お盆過ぎに海に入るとクラゲに刺されるというが、その犯人の一つがアンドンクラゲである。箱型の傘に四本の長い触手をたなびかせて泳ぐようすは行灯そっくりである。傘の大きさは3~4 cmほど。水中では非常に見つけづらく、気づかないうちに刺されてしまうことがある。刺されるとミミズ腫れのようになり、刺傷痕が長く残ることもあり、非常に注意が必要である。稚クラゲは小さな動物プランクトンを食べるが、成体はアミ類や小魚を食べる。日本沿岸に広く生息し、波の穏やかな湾や入り江にいることが多い。(戸篠)