アカヤガラ
Fistularia petimba Lacepède, 1803
非常に長細い体をもつ魚だが、全長は2 m近くにまで成長するため、大型個体では野球のバットほどの太さになる。吻はとても長く、ストローのように吸い込んで獲物を捕獲する。沿岸やや深場に生息するが、不思議と水中での生きた姿がほとんど確認されていない。同じ科のアオヤガラとは名の通り色で見分けることができる。四国西南部で得られたアカヤガラはタイワンイカナゴを捕食していたことが確認されている。極めて美味な魚で、そんじょそこらの高級魚では太刀打ちできない品ある旨味がある。刺身はもちろん、火を通しても強い旨味があり美味。たいていは料亭などに回されるため、一般に流通することは少ないがみかけたらとりあえず確保して間違いない魚だ。(小枝)