日野出 賢二郎

肉眼で見えないのは宇宙だけじゃない、海中も一緒だ

研究員

経歴
  • 2006年3月 私立海星高等学校 卒業
  • 2006年4月 長崎大学水産学部水産学科 入学
  • 2010年3月 長崎大学水産学部水産学科  卒業
  • 2010年4月 長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科修士課程 入学
  • 2012年3月 長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科修士課程  修了 
  • 2012年4月 環境コンサルタント会社 入社
  • 2012年11月 環境コンサルタント会社 退社
  • 2013年4月 長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科博士課程 入学
  • 2021年3月 長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科博士課程  修了
  • 2021年4月~2021年9月 長崎大学海洋未来イノベーション機構環東シナ海環境資源研究センター 特任研究員
  • 2021年10月~現在 公益財団法人 黒潮生物研究所 研究員

研究領域や意気込み

夏季の海草(アマモ)には多くの微細な生物が付着している

 私は藻場の一次生産者である海草・海藻や微細藻類(植物プランクトンや付着性珪藻類)の生態について研究しています。藻場は水生生物の産卵・生育の場として機能する他、多種多様な生態系サービスを提供します。近年では特にブルーカーボンとしての役割が注目を集めています。
 藻場を構成する海草・海藻の葉上には付着性珪藻類が存在しています。沿岸域はとてもダイナミックな環境であるため、付着性珪藻類と付着基盤である海草・海藻、水生環境や植食性動物との関係を知ることはとても難しく、まだまだ生態学的な研究は進んでいません。ブルーカーボンへの注目を考えると、付着性珪藻類の生態学的研究はさらなる進展が望まれる分野の一つです。

主となる研究テーマ

海草・海藻葉上の付着珪藻の季節的消長に関する研究
藻場生態系一次生産量の季節的消長に関する研究
植物プランクトン赤潮の発生に関する研究

 世界各国で藻場の消失現象(磯焼け)が深刻な問題となっています。近年では、地球温暖化に伴う海水温の上昇により、海藻の種の分布や季節的事象の発生時期が変化し、さらには南方系の植食性魚類の北上によって深刻な状態となっています。脱炭素社会を目指す上で、一次生産の場である藻場を保全・保護することはとても大事なことです。そのためには、藻場を構成する海草・海藻の他、多種多様な生物との相互関係を理解することが極めて重要です。
 私は、海草・海藻と同じように一次生産を行う微細な珪藻類の生態を研究しています。海草葉上の微細藻類は海草の20~60%も一次生産を担っていると推定されており、ブルーカーボンへの貢献も期待されています。

 これから、黒潮域の海藻類や植物プランクトン、付着珪藻類の分類・生態学的な研究を行っていきます。
さらに、養殖海藻と付着珪藻の競合関係や、漁業とブルーカーボンの関わりなども研究を行っていきます。

美しい珪藻の被殻
美しい珪藻の被殻たち
海藻に付着する Cocconeis sp.
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