公益財団法人 黒潮生物研究所

超黒潮生物図鑑 南四国アイランド

刺胞動物門 Cnidaria花虫綱 Anthozoaイシサンゴ目 Scleractiniaミドリイシ科 Acroporidaeミドリイシ属 Acroporaミドリイシ Acropora solitaryensis

ミドリイシAcropora solitaryensis Veron and Wallace, 1984

日時:2024/12/15地域:高知県東洋町・徳島県竹ヶ島

レア度:毒性:なし

環境:沿岸 外洋 水深2-10m

掲載者目崎拓真さん有藻性イシサンゴの産卵生態などを専門にしていますが、サンゴ全般大好きです!特に、四国の高緯度サンゴ群集域のサンゴ群集をターゲットにしています。

公式データ

イシサンゴ

観察地域高知県東洋町・徳島県竹ヶ島

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群体形は卓状やテーブル状で、中央部から外側に向かって水平に伸びる枝とそこから分岐して垂直に伸びる枝で構成されている。垂直に伸びた枝の長さは群体によって違うが、群体内では長さが揃う。枝をよくみると、エダミドリイシにも似ているため、小さい群体のときは見分けが難しい。色は褐色や淡い緑色などで、稀に綺麗な緑色になる。
クシハダミドリイシと並んで、高知県を代表する卓状サンゴのひとつで、潮通しのよい水深10 mまでの海域で普通に見られ、本種が優占することもある。クシハダミドリイシより骨格や岩の固着が強固なため、波あたりの強い環境でもよく見られる。一方で、亜熱帯や熱帯のサンゴ礁域ではほとんど見られない。
本海域では冬季の低水温で時々死滅するため、大きい群体は少ないが外洋側でよく見られる。
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