高知県足摺岬沖の水深約550 mから得られた宝石サンゴについて研究を行い、新種「Hemicorallium osmanthogemmum(和名:キンモクセイミゾサンゴ)」として記載しました。本種は橙色の共肉と桃色の骨軸を持ち、ポリプが枝の片側のみに分布し枝先に集まる、骨片は二連棍棒状を持つなど、複合的に既知種と異なる形態を示します。さらに、ミトコンドリア遺伝子の8つの領域を用いた分子系統解析により、本種が既知のいずれの種とも異なる独立した系統であることが確認されました。

本研究により、高知県沖にこれまで未記録であったミゾサンゴ属 (Hemicorallium)の存在が明らかとなり、深海における宝石サンゴの多様性理解および資源管理の高度化に貢献することが期待されます。
キンモクセイミゾサンゴの論文情報
論文タイトル:A new species of Hemicorallium (Anthozoa, Octocorallia, Coralliidae), along with a revised identification key to species of the genus.
著者:Tatsuki Koido
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