日本初記録科のクラゲ「チリメンクラゲ」を発見・命名しました

 公益財団法人黒潮生物研究所(高知県幡多郡大月町)、沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡本部町)、は、2022年に沖縄県読谷沖で採集したクラゲの標本を分類学的に精査したところ、鉢クラゲ綱の日本初記録種のVersuriga anadyomene(ベルスリガ・アナディオメネ)であることがわかり、標準和名 チリメンクラゲと命名しました。 

 本種は日本の伝統的な織物である縮緬に例えられるような美しい色彩をもつクラゲです。これまで、東南アジアやオーストラリア、パラオなどで報告がありましたが、本研究により日本近海(沖縄)にも出現することが明らかになりました。また、Versurigidae科Versuriga属のクラゲとしても日本初記録となりました(日本初記録科・日本初記録属)。科と属の和名もそれぞれ、チリメンクラゲ科、チリメンクラゲ属としました。

論文は以下のURLから無料でダウンロードできます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/biogeo/26/0/26_21/_article/-char/en

チリメンクラゲに関する情報はWeb図鑑からもご覧ください。

チリメンクラゲ | 公益財団法人 黒潮生物研究所

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