リュウモンサンゴ

リュウモンサンゴ

Pachyseris speciosa (Dana, 1846)

 群体形は葉状や被覆状で、主に10 m以深の波の影響を受けにくい環境でよく見られます。宿毛市沖の島では直径1 m以上の本種が20 m以深で多数生息している群集が確認されています。
 本種をよく観察してもイソギンチャクのようなポリプや触手は見られず、サンゴ個体は表の面でのみ確認できます。夜になっても基本的に触手は伸ばさないサンゴで、多種と比べてとても変わっています。
 群体表面は谷と峰の繰り返しが群体の中心から同心円状に並びます。本種に似たサンゴは四国では見られないので、簡単に見分けがつくサンゴですが、同属の多種の同定には骨格が必要になってきます。
 産卵はまだ確認できていませんが、他のシコロサンゴなど他のヒラフキサンゴ科のサンゴに似ているようです。いつか見てみたい!(目﨑)

群体全体の写真。円形のまま大きくなることも多い(2017年12月21日竜串)
遠くからみるとテーブル状のサンゴに見えますが、シワシワでポリプらしいポリプは見えません。
骨格写真。峰と谷を繰り返しますが幅は1 cmありません(2017年12月21日竜串)
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