ユビヌキクラゲ

ユビヌキクラゲ

Linuche draco (Haeckel, 1880)

 傘高2 cm程度の冠クラゲ目の一種。裁縫に用いられる指ぬきのような形をしており、英語で“thimble jellyfish”(指ぬきのクラゲ)と呼ばれている。その愛らしい姿から水族館で展示生物として重宝されている。一方で、ユビヌキクラゲ属による刺傷被害がアメリカのフロリダ沿岸、メキシコ湾、カリブ海、フィリピンで多数、報告されてきた。刺されると紅色の発疹が生じ、耐え難い痒みが生じるそうである。日本では2015年および2018年に高知県と沖縄本島沿岸でエフィラ(稚クラゲ)が確認され、日本初記録種となった。(戸篠)

ユビヌキクラゲ(側面)
ユビヌキクラゲ(傘頂面)
ユビヌキクラゲ(口側面)
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