ノコギリヨウジ

ノコギリヨウジ

Doryrhamphus japonicus Araga & Yoshino, 1975

タカクラタツのようなタツノオトシゴの仲間をまっすぐ伸ばしたような姿をしているが、同じヨウジウオ科魚類に含まれる。どちらかというと巻き付くこと特化したヨウジウオ科魚類がタツノオトシゴの仲間である。体は全体にオレンジ色で背側に青い縦帯がはしる。ヒバシヨウジによく似るが、尾鰭のオレンジ色斑が3つ(ヒバシヨウジでは5つ)であることで識別できる。和名のノコギリは吻の上部に突起が並びノコギリ状であることに由来する。ヨウジウオ科魚類はオスが卵をおなかに抱えて育てることが知られているが、本種も例外ではなく、腹部に卵を付着させたオス個体がみられた。典型的な温帯種で、四国西南部では岩の隙間などにペアでいる姿がごく普通にみられる。(小枝)

KBF-I 1409(生時;柏島)
KBF-I 347(オス;西泊)
KBF-I 346(メス;西泊)
柏島(2020年2月28日撮影)
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