ニシキサザエ

ニシキサザエ

Turbo excellens Sowerby III, 1914

殻長2~3 cmほどの小型のサザエの仲間。殻の形はコシダカサザエによく似るが、螺層上に強い螺肋がある点と、蓋に渦巻き状の溝がある点で識別することができる。本種は、1970年代頃に全国各地のテングサ干し場で拾うことが出来たが、近年生息数が激減している。高知県内においては、1976年に高桑弘氏によって宿毛市沖の島周辺のドレッヂで採集されたものが報告されているが、以降高知県における正確な記録はなく、約45年ぶりの発見になると思われる。近年においては、全国的にも生貝の記録は珍しく、2002年に和歌山県で確認されて以来の貴重な記録である。(寺本)

岩の上を這う様子。水深9.8 m(大月町龍ケ迫;2020年10月8日;寺本撮影)
特徴的な渦巻きの蓋。水深9.8 m(大月町龍ケ迫;2020年10月8日;寺本撮影)
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