トゲナラビクラゲ

トゲナラビクラゲ

Sulculeolaria quadrivalvis Blainville, 1830

 2つの泳鐘と幹群からなる管クラゲ。写真の個体は片方の泳鐘が取れている。泳鐘は二つとも稜(りょう)がなく、滑らか。泳鐘は物理的な刺激やストレスなどで取れやすいが、再生する。最大で4つまで泳鐘が派生することが知られる。幹群は帯状で水中では約10 cmまで伸長することもある。幹群からは長い触手が無数に伸び、近づいてきた動物プランクトンや小型の仔稚魚が引っかかるような仕組みになっている。触手は非常にくっつきやすく、ダイビング中にうっかり刺されてしまうことも。ヒリヒリする痛みとともに斑点状の発疹が生じる。日本では大瀬崎で報告があるが、沖縄にも生息する。(戸篠)

沖縄県糸満市沖(2022年4月21日撮影)
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