タガヤサンミナシ

タガヤサンミナシ

Conus textile Linnaeus, 1758

 イモガイ科に属する巻貝の一種で他の貝類を襲って捕食する。コノトキシンと呼ばれる神経毒を持っており、獲物を捕らえる際に体内に撃ち込んで相手を麻痺させる。毒性が強く、刺されると激しい痛みや痺れ、嘔吐や目眩などの症状がでる。高知県で食用とされているマガキガイと形が似ているが、間違って採取しないように注意する必要がある。また、貝殻が綺麗であるためコレクションとして持ち帰る際に不用意に衣服のポケットなどに入れることは極めて危険である。和名は、マメ科の植物である鉄刀木(タガヤサン)に由来する。身無(ミナシ)はイモガイの仲間を表す。本種は夜行性で、昼間はサンゴや岩の隙間に隠れている。(喜多村)

大月町樫西沖; 2021年5月28日.
大月町樫西沖; 2021年5月28日.
マガキガイ(左)とタガヤサンミナシ(左).
マガキガイ(左)とタガヤサンミナシ(左).
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